2019年に発表されて以来、話題沸騰中のANA新ビジネスクラス「THE Room(ザ ルーム)」
今回、羽田⇄ロンドン便で利用してみました。
結論、現時点で間違い無く世界最高峰のビジネスクラスのシートであると断言できます。
THE Roomに搭乗すると、どの航空会社のビジネスクラスも大したことないように見えてしまうほどです。
もはや、ビジネスクラスでは無くファーストクラスと言ってもいいでしょう。それぐらい完成度が高く、極上のプライベートな空間が広がっています。
今回は、THE Roomの全貌を大公開していきます。
機内食や各種アメニティや設備等も細かくレビューしているので、ぜひ参考にしてみてください。
Yusuke
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目次
ANA 「THE Room」東京⇄ロンドン路線フライトスケジュール
コロナ前は、東京からロンドンまでは毎日1往復出ていました。フライトスケジュールは以下の通りです。
路線 | 東京(羽田)⇄ロンドン(ヒースロー) |
使用機材 | ボーイング777-300ER |
フライト時間 | 往路:12時間50分 復路:11時間50分 |
基本的に「THE Room」を搭載したボーイング777-300ER型が運行していますが、ごく稀に機材変更が行われ、従来のスタガッドータイプのビジネスクラスを搭載した機材になる場合があります。予約する前にどの機材で運行するのか確認してから予約するようにしましょう。
また、2020年2月から羽田⇄ニューヨーク線、羽田⇄フランクフルト線の機材にTHE Roomの座席が搭載されるようになりました。今後も長距離路線を中心にTHE Roomの座席は拡大していきそうですね。
ANA「THE Room」に搭乗!
それでは飛行機に搭乗していきましょう。
ロンドン線の場合、ファーストクラスの設定があるため、ビジネスクラスとエコノミークラスは同じ搭乗口から機内に入ることになります。
「THE Room」とご対面です!想像していた以上に迫力があります。
従来のビジネスクラスのシートの面影は全くなく、正真正銘新型ビジネスクラス。
外観は明るめのウッドテイスト、座席全体はダークグレーを基調としていて、2つのカラーのコントラストが高級感を引き立てています。
座席に座ると、CAの方からご挨拶とウェルカムドリンクをいただきました。
エコノミークラスの座席の2列半分ほどを利用しているので、飛行機の座席とは思えないほどゆったりとした作り。
もはやビジネスクラスというより、ファーストクラスと言っても過言ではありません。
THE Roomは座席を確保するために、逆向きの席の用意があります。
往路は進行方向の座席を指定しました。
進行方向の座席の場合、窓から若干距離があり、通路に近い設計です。
復路は進行方向と逆向きの座席を選択。写真でもわかるように、座席が窓側に近くなります。
飛行機で逆向きの座席ってすごく珍しいですよね。座り心地が気になる方も多いはず。
結論、「飛行中の違和感は全くありません。」離陸と着陸のときはいつもと違う感覚になります。
これは好みが分かれるかも。
ですが、飛行中は違和感無く快適な空の旅を楽しめます。
今までと新感覚のフライトを楽しみたい!という方は逆向きの席を選んでみるのもありですよ!
通路側の席は中央の仕切りを外すことで、隣の人と会話や食事を一緒に楽しめます。
夫婦やカップル利用で重宝しそうです。
それでは座席の内部を見ていきましょう。
収納棚はコンパクトにまとまっています。
中には、機内誌やTHE Roomの利用ガイドブックが入っていたり、パスポートやスマホを収納できるポケット、鏡があります。
収納棚下にはUSBポートと電源コンセントがあります。
収納棚の下の部分だけ半開きの状態になる仕組みのため、ケーブルに負荷をかけずにスマホやカメラなどを充電できます。
テレビモニターは24インチの大型4Kモニターを採用。
4Kモニターを飛行機に搭載したのはANAのTHE Roomが航空会社で史上初とのこと。
従来のビジネスクラスのモニターが18インチなので大きいです。
その上4Kモニターですから、画質がとんでもなく良い。
映画を見るときの迫力が全く違います。
映画以外にも、日本のドラマやCNN、NHKといったニュース番組、ゲームや厳選された音楽など、空の旅が全く飽きないほどエンターティメントが充実していました。
そして、The Roomに搭乗した際にぜひ利用して欲しい機能が、機外カメラ。
4Kの画質で見る機外カメラは迫力抜群です。離陸、着陸するタイミング、前方にいる飛行機まで、まるでコックピットにいるかのような気分にさせてくれます。
設定変更すると、飛行機の高度やスピードが出て、臨場感溢れる映像に。
また、前方だけでなく、飛行機の真下にも機外カメラが設置されています。こちらの画像はロシア上空を飛行しているときに撮影したもの。
雲なのか、山脈なのかよく分かりませんが、迫力ある映像です。
こちらの画像はヒースロー空港到着前の着陸態勢に入っているときの機外カメラの様子。前方には、滑走路が見えます。
モニターはタッチパネル式になっていますが、座席とタッチパネルにはやや距離があり使いづらいです。
そんな時コントローラーが役立ちます。コントローラーもタッチパネルタイプになっており、簡単にモニターを操作できますよ。
ヘッドホンはソニーのノイズキャンセリングタイプ。
他のブロガーさんやSNSでのレビューを見ると、酷評されがちのヘッドホンですが、利用してみて不満な点はありませんでした。
4Kの大画面にノイズキャンセリングのヘッドホンを付ければ、プライベートなホームシアターの完成です。
座席の扉は2箇所のボタンを押すことによって扉が完全に閉まります。
画像で示している矢印の方向に扉が閉まる仕様です。
実際に閉めると、プライベートな空間に変貌します。
若干の隙間はできますが、横、斜め前の搭乗客の様子は全く分からなくなります。
扉の高さは、身長174cmの胸の辺りぐらい。なので、扉の高さはそこまで高くありません。
通路を通る搭乗客やCAの方には中の様子は見えるので完全個室ではありません。
座席のリクライングを下げたり、ランプを付けるときのボタンもシンプルで調整しやすいです。
ダイヤル式のボタンを操作すると自分の好みにあった絶妙な角度に座席をリクライニングできます。
また、ライトはパナソニック社製のPremium Seat Lighting機能を採用しており、シーンによってライトの位置や明るさを調節可能です。
リクライングは180度下げられるので、座席がベッドに早変わり。従来のスタッガードタイプのビジネスクラスの座席より全然広いです。
飛行機で寝返りできちゃいます!
いや〜本当に贅沢すぎですね。13時間のフライトも全然余裕です。
窓の開閉はボタンを長押しすると調節できます。
ボーイング787の窓のようにボタンを連打しないと調整できないということはなく、使いやすかったです。
ビジネスクラス全体の座席はこんな感じ。一人ずつのプライベートがしっかり確保されているのがよく伝わります。
ANA 「THE room」の各種アメニティ
羽田⇄ロンドン線の場合、アメニティは老舗キャリーケースブランドのGlobe Trotter(グローブトロッター)とコラボしたポーチの中に、雪肌精のスキンケアグッズ、歯ブラシ、アイマスク、耳栓等が入っていました。
往路はキャリーケース型のかわいいポーチに。
スリッパは以前のビジネスクラスのタイプより、ふかふか度が増していて履きやすかった!
枕やマットレスは、トップアスリートも好んで愛用している西川株式会社とのコラボ品を採用。
機内の中でも快適な寝心地を作ってくれます。
ビジネスクラスの搭乗客にはパジャマのレンタルもあります。
13時間のフライト中、私服を身に付けていることは体への負担が大きいもの。
パジャマを着用すれば、体に負担を極力かけず、リラックスした状態で空の旅を楽しめます。
サイズに限りがあるので、なるべく早めのタイミングでCAの方にリクエストした方が良いです。
せっかくなので、Mサイズのパジャマを着用してみました。
普段はLサイズを着用しているため若干圧迫感がありますが、私服を身につけているよりは全然快適度が違います。
ANA「THE Room」羽田→ロンドン線ビジネスクラス機内食
離陸後、30分ほど経過すると機内食の提供が始まります。
ビジネスクラスの機内食は和食、洋食、特別機内食など事前にリクエストできます。
事前にリクエストしておけば、フードロスの解決に繋がるのでビジネスクラスやファーストクラスを利用される方はぜひとも協力していただきたいところ。
今回は、事前に洋食を選択しました。
まずは、シャンパンからいただきます。
銘柄はシャンパーニュ・デュヴァル・ルロワ・ブリュット・レゼルヴ。
炭酸が強く、シャルドネの風味が豊かでどんなお料理にも相性抜群。
お決まりの写真も撮影してみました。
それではここから、料理をご紹介します。
長距離路線の場合、アミューズ、アピタイザー、スープ、メインディッシュ、デザートの順で料理が提供されます。
今回の機内食は、ミシュランガイド京都・大阪2020で2つ星を獲得した「新門前米村」の米村シェフが監修した料理です。
・杏とバターのロール仕立て
・セミドライチェリートマトとチーズ ハーブオイル
パイスティックが本当においしい。抹茶風味なのでお菓子に近いのかな?と思いましたが、ワインやシャンパンの風味を引き立たせる濃いめの上品なお味でした。
・人参ブレッド バゲット セップシャンピニオン
アピタイザーは彩豊かで目でも楽しめます。エビが肉厚で食べ応え抜群。
ブレッドは温かい状態のものを提供されます。
人参ブレッドは人参の香りがふんわりアクセントになっていて、何個でも食べれそうでした。
インスタント感が否めないですが、冬の時期は体に染みておいしいです。
メインディッシュは牛フィレ肉のステーキを選択。お肉はやや固めでしたが、ソースがお肉の味を邪魔せず、肉本来の味を堪能できました。
焼き加減はミディアムレアぐらいです。
復路便の牛フィレ肉のステーキ トリュフ風味のマデイラワインソース の方がお肉がやわらかく、とてもおいしかったです。
(マロンのジュレ、イチゴ入り野ばらの実のコンポート、バニラ風味マスカルポーネクリーム、マロンのクリーム、アーモンド入りビスキュイ)
デザートは、パティスリー界のパイオニア、ピエール・エルメ氏が監修したモンブランをいただきました。
デザートはCAの方がワゴンで数種類のデザートを持ってきていただき、好きなデザートを選ぶ形式。お腹に余裕のある方は全種類チャレンジしてみても良さそう。
最後はホットコーヒーをいただいて、機内食はこれにて終了です。
ですが、機内食はここからが本番です笑
ビジネスクラスに搭乗すると、機内食が終了してもお好きなときに様々な料理を注文できます。ANAの機内軽食の代名詞といえば、一風堂とコラボした「そらとん」
誰か一人が注文すると、機内にラーメンの香りが充満して、続々と注文が入ってしまう大人気メニュー。ロンドン線の場合、往路、復路共に味噌ラーメンが提供されます。
味噌の濃厚な味と、たっぷり入ったキャベツとコーンが麺に絡まっていて最高の味です。
米村監修のロールキャベツ。
独特な味わいで私は苦手でした。
機内食終了後も、アルコールを楽しみたい方向けにチーズプレートの用意もあります。
そして、忘れてはいけない。定番のハーゲンダッツもしっかりいただきます。
到着2時間半前ほどになると、最後のオーダーを聞かれるので、朝食の位置付けになっている和食を注文してみることに。
・小鉢
こんにゃく柚子味噌掛け
・主菜
カラスガレイ氷温熟成粕漬け
・俵御飯、味噌汁、香の物
おぼん皿にまとめて提供されました。味噌汁はインスタント感が強く、あまり美味しくなかったです。その他のお料理はなかなかおいしかった!
ANA 「THE room」の各種設備
ここでは、THE Roomの各種設備をご紹介します。
一番の注目ポイントは、バーカウンターでしょう。
ビジネスクラス利用客専用のバーカウンターで、冷蔵庫やテーブルの上に置いてあるドリンクやスナック類を好きなだけ取れます。
シャンパンやジュースも好きなだけ飲めます。
ふとした時に喉が渇いたり、小腹が減った時に、すぐに自分で取りに行けるのは嬉しい。
バーカウンターにドリンクを取りに行ったところ、CAの方が「飲みたいドリンクがあれば、お席まで運びますよ。」と親切に声を掛けていただきました。こういった親切さがあると嬉しいものですよね。
お言葉に甘えて、ほうじ茶をいただきます。
機内は空調がよく循環していて、体温が冷えるので暖かいドリンクはホッとさせてくれますね。
ANA「The room」の改善点
正直、THE Roomに不満なポイントはほとんどありません。
座席、機内食、各種設備等。従来のビジネスクラスよりもはるかにアップグレードしていて、ANAの本気度が非常に伝わってきました。
ただ、個人的に惜しいポイントを挙げるとすれば、座席シートがやや硬かったことです。
これは好みの問題かもしれませんが、長時間のフライトではお尻が結構疲れる。もう少しクッション性の高いシートでもよかったのでは?と思いました。
マットレスも厚みのあるマットレスに変更した方が睡眠の質は向上するのではないでしょうか。
以前、ANAの東南アジア路線でビジネスクラスを利用したとき、厚めのマットレスだったので快適に睡眠を取れました。マットレスは絶対に厚めが良い!
座席シートの硬さを除けば、文句無しです。
ANA 成田→クアラルンプール路線ビジネスクラス搭乗記はこちら
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ANA「THE room」は世界最高峰レベルのビジネスクラスだった
東京→ロンドン路線を往復利用してみて、THE Roomは間違いなく、世界最高峰の名にふさわしいビジネスクラスだと確信しました。
座席、機内食、CAのサービスなど、もはや高級ホテルに滞在していると錯覚させてくれるほどの極上のひとときを提供してくれます。
今後、長距離路線を利用する際は、ANA一択という方も増えてきそうな予感。
そして、細かいリクエストが日本語でできるのは、日本のエアラインならでは。改めて日系航空会社の使いやすさに脱帽しました。
今後、長距離路線を中心にTHE Roomを搭載した機材は増えるようなので、空の楽しみがこれからも増えていきそう。
世界の距離がグッと近く感じられたフライトでした。