
マリオットポイントやマリオットボンヴォイアメックスの特典で利用できるポイント宿泊。
そんなポイント宿泊特典のルールが2022年4月より大幅に変更することとなりました。
2022年は以前のルールから新しいルールへ変更する移行期間となっており、2023年移行新しいルールに沿ってポイントを使ったポイント宿泊ができるようになります。
今回は、マリオットのポイント宿泊のルールがどのように変更になったのか詳しく解説していきます。
「新ルールは改悪?改善?」「2023年以降のポイント宿泊はどのようになる?」など疑問に思われているポイントを詳しく解説していくので参考にしてみてください!
目次
固定レート制からフレキシブルポイント制への変更点
2021年10月に発表された内容と、2022年4月から移行開始となったフレキシブルポイント制の内容を表すと下記の通りです。
・これまでの固定レート制度が完全撤廃、2023年からはホテルのレートやシーズンに沿って連動するフレキシブル制導入へ。
・2022年はフレキシブル制への移行期間。ほとんどのホテルで2022年3月以前の固定レート制で概ね収まるようなポイント宿泊のレートになっている。
・一部のホテルでは2022年4月1日よりポイント宿泊に必要なポイント数が大幅にアップ。日本の場合、リッツカールトン日光が必要ポイント数+30,000ポイントアップ。大幅な改悪に。
・一方で5月20日新規開業する、ウェスティン横浜など一部のホテルで必要ポイントが減少しているケースも見られる。
改善なのか改悪なのかと言われてみると、2022年4月現在、どちらも当てはまる。
というのが個人的な見解です。
2023年以降、フレキシブルポイント制度の完全導入が進むと、おそらくほとんどのホテルで、1ポイントあたり1円以下の価値になるようにポイント変更が進むはず。
そのため、改悪の方向へ進んでいくのではないかと思います。
2022年4月1日よりポイント宿泊が固定レート制度からフレキシブル制度へ
In March 2022, we’ll introduce new flexible point redemption rates that move more closely in line with hotel rates, giving you even more options to choose from. (4/5) pic.twitter.com/MnjZMU28ZC
— Marriott Bonvoy (@MarriottBonvoy) October 26, 2021
マリオットボンヴォイからポイント宿泊のルールが変更になると発表があったのは、2021年10月。
新型コロナウイルスの対応策として、エリート会員の有効期限の延長やポイントの有効期限の延長の措置が発表されました。
その中でも、世界中のマリオットファンを驚愕させたのが、ポイント宿泊の新ルールの適用についてです。
日本語訳はこちら↓
2022年3月には、よりホテル料金に近い形で動く新しいフレキシブルなポイント交換レートを導入し、さらに多くの選択肢からお選びいただけるようになります。
発表によると、ポイント宿泊する際は、ホテル料金になるべく必要ポイント数を近づける「フレキシブルポイント制度」を導入するといった内容でした。
2022年3月以前までは、マリオットボンヴォイのポイント宿泊を利用する場合、各ホテルカテゴリーと、ロー、スタンダード、ピークの3つのシーズンによってポイント宿泊に必要なポイント数が変動する固定レート制度でした。
※一部ホテルでは、稀にポイントセーバー(通常のポイントよりも20%割引される制度)という制度があり、3つのシーズンレートと比べて少ないポイント数で宿泊できる場合もあります。
【2022年3月以前まで利用されていた固定レート表】
カテゴリー | オフピーク | スタンダード | ピーク |
カテゴリー1 | 5,000 | 7,500 | 10,000 |
カテゴリー2 | 10,000 | 12,500 | 15,000 |
カテゴリー3 | 15,000 | 17,500 | 20,000 |
カテゴリー4 | 20,000 | 25,000 | 30,000 |
カテゴリー5 | 30,000 | 35,000 | 40,000 |
カテゴリー6 | 40,000 | 50,000 | 60,000 |
カテゴリー7 | 50,000 | 60,000 | 70,000 |
カテゴリー8 | 70,000 | 85,000 | 100,000 |
2022年4月以降は、固定レート制度が廃止され、ポイントがホテルの空室状況、季節性、現金料金に基づいて500ポイント単位で変動するフレキシブル制へ変更になります。
2022年4月1日以降、マリオットのサイトを見てみると、ホテルカテゴリーが表記されなくなっていることがわかります。
2022年中はポイント宿泊の新レート移行期間となっており、世界全体の97%のホテルがこれまでのカテゴリーの範囲内でポイントの変動が行われるようになります。
例えば、これまでホテルカテゴリーが5だったホテルの場合、ポイント宿泊に必要なポイント数は30,000〜40,000ボンボイポイントの間で変動します。
つまり、2022年においては、ほとんどのホテルで2022年3月以前に指定されていたオフピークからピーク時の交換レートで必要なポイント数が変動するというわけです。
2023年の1月1日以降はポイント宿泊の新ルールが完全に適用されるようになり、ホテルの宿泊費の価格に連動して必要なポイント数が変動。
リッツカールトン日光やW osakaなどマリオットポイントの1ポイントあたりの価値が1円以上になりやすいホテルの宿泊レートも宿泊費に応じて連動されます。
W osakaが1泊あたり必要なポイント数が70,000ポイントを超える未来はそう遠くないのかもしれません。
一方で、ウェスティン大阪やウェスティン東京など、1ポイントあたりの単価が0.5円〜0.7円を推移していたようなホテルは必要ポイント数が抑えられる可能性が高く、お得に泊まれる可能性が高いです!
2022年4月1日より、ポイントレートが上がった国内ホテル
フレキシブル制度を導入するにあたって、世界各国の一部マリオット系列のホテルで必要ポイント数がアップしたホテルが複数あります。
直近毎年のように、マリオット系列のホテルは一部のホテルでポイントが上昇しており、2021年はHOTEL THE MITSUI KYOTOのカテゴリーが7から8に変更され、SPGアメックスカードの無料宿泊特典で泊まれなくなるなど、一部改悪がありました。
2022年も世界各国の一部ホテルで必要ポイント数が増加しました。
日本のホテルも対象となっており、ポイント宿泊する場合、これまで以上に必要ポイント数が増加します。
今回対象となった国内のホテルは4施設。
ホテル名 | オフピーク | スタンダード | ピーク |
・リッツカールトン日光 | 50,000→80,000 | 60,000→90,000 | 70,000→100,00 |
・HOTEL THE MITSUI KYOTO ・リッツカールトン京都 ・翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル |
70,000→90,000 | 85,000→105,000 | 100,000→12,000 |
上記の表で挙げられたホテルはこれまで、1ポイントあたりの円での価値が高めで泊まれるホテルとしてどれも非常に人気の高いホテルでした。
とくにリッツカールトン日光は、今回のアップデートにより必要なポイント数が30,000ポイントも増加する改悪に。
1泊9万円以上の宿泊費が必要にもかかわらず、必要マイル数は最低50,000マイルから予約できることから、高い人気がありました。
お得に泊まれていただけに大幅な改悪は残念ですが、仕方ありませんね。
世界各国のポイント宿泊のレートの変更についてはマリオット公式サイトをご覧ください。
一方で、お得にポイント宿泊できるホテルも現れる!
一方で、一部のホテルでは、2022年3月末以前よりもお得に宿泊できるホテルもあります!
その代表例といえば、2022年5月20日に新規開業する「ウェスティン横浜」でしょう。
2022年3月末以前までは、平日40,000ポイント、休日45,000ポイントのポイントレンジで予約可能でした。
しかし、フレキシブル制度が導入されてからは、平日で30,000ポイント、休日で38,000ポイントと大幅に必要なポイント数が減少しました。
ウェスティン横浜の宿泊費用は、28,000円〜40,000円程度で推移しているため、1ポイントあたり1円前後の還元率で宿泊できます!
マリオットポイントを1円前後の還元率で利用できるのはかなりお得な使い方と言えます。
ウェスティン横浜はラウンジや屋内プールなども併設されているため、みなとみらい周辺のホテルの中でも人気が出ること間違いなし!
当ブログでも宿泊記をお届けしていくので楽しみにしてくださいね!
よくいただくご質問
こちらの項目では新ルールに応じてよくいただくご質問をまとめました。
ポイントセイバーは継続される?
フレキシブルポイント制度導入後も、ポイントセイバーについては継続されます。
例えば、HOTEL THE MITSUI KYOTO の場合、2022年4月1日よりポイントのレンジが90,000pt〜120,000ptに変更となっていますが、一部の日にちでポイントセーバーが適用されています。
とくに5月7日については、64,400ポイントと、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムで宿泊できる65,000ポイント以下も条件もクリアしています。
キャッシュ&ポイントは継続される?
キャッシュ&ポイントについても継続されています。
キャッシュ&ポイント制を上手く使いこなし、最小のポイント数でリッツカールトン東京のクラブフロアなども予約することが可能です。
フレキシブルポイント制は、必ずしも改悪とは言えない
今回は2022年4月から段階的に実施されるポイント宿泊のフレキシブルポイント制について詳しく解説してきました。
2022年の移行期間については一部のホテルを除いて大きな変更はなし。
ただし、2023年以降については、ホテルの宿泊費用やシーズンに応じてポイント宿泊に必要なポイントが連動するため、
ポイントを使ってお得に宿泊できる機会は少なくなりそうです。
2022年中に宿泊してみたいホテルは積極的にポイントを使って宿泊されることをおすすめします!
ぜひ参考にしてみてくださいね。